解説YouTubeはこちらより
記事の要約はこちら
📢 Luminar社、テスラがライダーセンサーの最大顧客に
Luminar Technologies社は、自動運転車用ライダーセンサーのメーカーで、2024年第一四半期においてテスラが最大の顧客であったことを発表しました。テスラの売上のうち、10%以上がLuminar社のセンサーによるものです。
しかし、テスラの車両はライダーセンサーを通常は使用しておらず、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏も過去に「ライダーは愚か者の仕事だ」と批判していました。
ライダーとは、光を物体に反射させて自動運転システムやドライバー支援ソフトウェアが3Dマップを作成する技術であり、多くの自動運転関連企業が重要視しています。
ソーシャルメディア上では、テスラ車の屋根にライダーセンサーが搭載されている写真が出回り、様々な憶測を呼びました。しかし、テスラはこれを否定し、「カメラ、ソナー、レーダーシステムをキャリブレーションするためのテストにすぎない」と説明しています。
マスク氏は依然として自動運転車の開発に注力しており、8月にはロボタクシーの発表を予定していますが、GMのCruise社などのライバル企業は技術的・規制上の課題から投資を縮小しています。
Luminar社は、第一四半期で1,046万ドルの損失を計上しました。今後の経営再建策として、同社は従業員の約20%を削減し、自社製造も縮小する予定です。
テスラはライダーを使用していないと言い、Luminar はテスラが最大の顧客という。この矛盾は何でしょうか？
テスラの姿勢
- テスラは、自社の自動運転システムである「オートパイロット」や「完全自動運転（FSD）」において、カメラベースのシステムを中心に据えており、ライダー技術は「不要」と公言しています。
- CEOのイーロン・マスク氏は2019年に「ライダーは愚か者の仕事」とまで言い切り、ライダーを排除する方針を示しています。
Luminarの発表
- Luminar Technologies社は、2024年第一四半期の収益報告で、テスラがライダーセンサーの最大顧客であったと述べました。
- テスラが売上の10%以上を占めていることが明らかになっています。
矛盾の背景
- テスト目的の使用
テスラは、ライダーセンサーを製品化のためではなく、他のセンサー（カメラ、ソナー、レーダー）のキャリブレーション（較正）やデータ比較のために使用している可能性があります。これは、異なるセンサー技術の精度や性能を評価するための一環と考えられます。 - 社内実験用
テスラは自社の研究開発部門で、様々なセンサー技術を試験していると言われています。ライダーセンサーもその一つとして活用されている可能性が高いです。
結論
テスラは依然としてライダーセンサーを自動運転システムのコア技術とは考えておらず、現在のオートパイロットおよびFSDシステムには含めていません。しかし、研究目的でLuminarのライダーセンサーをテストし、その結果としてLuminar社の主要顧客になったというのが矛盾の背景にあると考えられます。
*投資案件が含まれております。投資に関してはリスクがあります。投資をする際にはリスクを認識した上で自己責任でお願いします。
参照元はこちら
【PR】オススメ証券会社
【PR】入金など不要、ダウンロードするだけで最新投資情報が得れるMooMoo証券はこちら
コメント